キレイに音声を録音するための6つのポイント
正確に文字起こしを行うためには、やはり録音状態が良いことが大切です。
そして、録音機材はなるべく性能が良い物を選びましょう。
ここでは、録音機材の選び方や、セミナー、講演会、会議、議事録など、様々なシチュエーションでの音声を美しく録る方法をお伝えいたします。
実際に録音機材を置く場所で、必ずテスト録音をしてみましょう。
事前に登壇者と離れた場所で録音してみて、実際にどのように録音されるか確かめましょう。
キレイに音声を録音するためのコツを6つのポイントにまとめました。
①なるべく性能のいい録音機材を選ぶ
②均等に集音できる場所に録音機材を置く
③大人数の現場ではシーン設定に注意
④録音機材の下に柔らかい布を敷く
⑤騒がしい場所では録音レベルを下げる
⑥ホールでの録音の注意点
それでは1つずつ詳しく解説していきます。
目次
①なるべく性能のいい録音機材を選ぶ
現在ではスマートフォンの録音アプリも性能が良いものが多く、かなり音声はクリアに聞こえますが、
やはり更新通知や急な着信などで録音が途切れてしまう可能性があるので、専用のICレコーダーを用意した方がいいでしょう。
ICレコーダーを選ぶポイントは、
・品質がいいものを選ぶ
・録音できる本体のデータ保存容量は十分にあるか(4G以上がおすすめ)
・メモリーカードに対応しているか
・電源方式は充電式、電池式のいずれか (電池式の方が、いつでも使えて便利です)
です。
やはり値段の安いものですと、録音した音声がはっきりしないなど、
あとで後悔することが多いので、最初からそれなりの値段(5,000円前後が一般的)がするものを選んでおきましょう。
本体の容量は十分でも、万が一の時を考えて、メモリーカードにも対応していると便利ですね。
②均等に集音できる場所に録音機材を置く
ICレコーダーで録音する場合、なるべく発言者の近くにマイクを向けて、カバンの中や床に置かず、腰より高い場所におきましょう。
発言者が複数人居る場合は、どの人も均等に音声を拾えるように気をつけてマイクを置きましょう。
それでも周囲の雑音や衣摺れ音が入ったりしますので、ベストな対策としては、外部マイクを使いましょう。
少しお金はかかりますが、スマホやICレコーダーの内蔵マイクより、外付けマイクの方がよりクリアに音声を収録することができます。
そして、以下の点にも気をつけましょう。
・録音中はレコーダーの位置や向きを変えない
・メインで話す人の位置を変えない
・ステレオ録音設定にする
・周囲の雑音が入らないように気をつける(扇風機、エアコン、外の音が入らないように)
・やむをえずポケットや、手に持ったまま録音する時は衣擦れの音が入らないように気をつける
③大人数の現場ではシーン設定に注意
最近のICレコーダーには、録音シーンが選択できるものがあります。
大人数での会話のシーンですと、雑音が多くなってしまうことがありますので
会議や講義、口述など、シーンを選択することで雑音を抑えたりすることが可能です。
そして、長時間録音モードに設定するとノイズが増えるので高音質録音設定で録音しましょう。
インタビュアーは相槌を小さくして、発言者の音声と被らないようにしましょう。
④録音機材の下に柔らかい布を敷く
机から振動音が伝わらないようICレコーダーについているスタンドを使ってマイク部分を高くあげたり、
ハンカチ等を敷いて、振動を軽減するようにしてください。
胸ポケットに入れて録音する時は、衣擦れ音が入らないように布で巻いて固定するようにしてください。
手に持って録音する時も服に触れて衣擦れ音が入らないようにし、
風切り音も拾わないように、なるべくレコーダーの位置を変えないようにしましょう。
⑤騒がしい場所では録音レベルを下げる
カフェなどでのインタビューや、座談会などをICレコーダーで録音しようと思うと、周りの雑音まで拾ってしまいます。
このような場所での録音ですと、発言者の声がうまく聞き取れない可能性があります。
その場合は、録音レベルを下げましょう。
発言者の音声はマイクを近くに置くことで、小さくならずにはっきりと聞き取れますが、それ以外の雑音はかなり抑えることができます。
⑥ホールでの録音の注意点
ホールでの講演会などの録音の場合、できればスタンドマイクを使用して録ることが望ましいです。
ライン入力で発言者の音声をアンプから直接録音すると、反響音や雑音が一切入らず
クリアに収録できます。
しかし、小さいICレコーダーで録音する場合も多いと思います。
その場合はできるだけマイクを発言者の方に向けて、近づけて録音しましょう。
大きなホールなどの講演会では、単一指向性マイク、会議、座談会などでは全方向性のマイクが適しています。
録音に失敗しないために
ICレコーダーで録音をするためのコツを6つ紹介させていただきました。
録音に失敗しないためには、シチュエーションに合わせた設定とマイクの設置場所が大切になります。
発言者の人数、ホールの広さ、周囲の雑音、マイクの衣擦れ音、風切り音、
インタビュー者の相槌のボリュームなどに気をつけて、失敗しない録音を目指しましょう。