動画反訳とは?文字起こしデータを動画で入稿するメリット
Web会議は、インターネットを使用して複数の人がリアルタイムで会話や議論を行う仕組みです。Web会議のメジャーなアプリには、Zoom, Microsoft Teams, Google Meet, Skype for Business などがあり、音声、映像、テキスト、ファイル共有など多くの機能が備わっています。Web会議は遠隔地でのコミュニケーションツールとして利用されていましたがコロナウイルスの影響で大いに普及しました。
現在、会議記録として動画を撮られている方も多くいらっしゃると思いますが、文字起こしのためには「音声データ」よりも条件を満たせば「動画データ」の方が便利であることをご存知でしょうか。この記事では、これまで一般的であった「音声データ」による文字起こしの新しい形、動画データによる文字起こし「動画反訳」のメリットについてお伝えします。
■動画反訳とは
動画反訳は、動画の内容をテキスト形式で記録する「動画の文字起こし」のことを指します。具体的には、会議やセミナーなどの映像を文字に変換し、記録や分析のための文書として利用することができます。
■音声データの文字起こしとの違いは?
音声データから文字起こしする場合と、動画データから文字起こしする場合では、後者の方がメリットがある場合があります。
発言者の識別が容易:動画には映像が含まれるため、出席者や発言者を視覚的に特定できます。音声データのみの場合、発話者の特定が困難であり、発言記録を提供していただく必要があります。発言記録は、自社で作成いただくか、またはご依頼いただいて、ご指定の場所に速記者を参加させ、速記の他、議事経過表、座席表の作成を行うことが可能です。しかし、動画データを利用することでこれらの手間を省くことが可能な場合があります。
専門用語の理解が容易:専門的な会議、例えば医療系や科学技術系でも、資料と発話者が映し出されている動画は専門用語も理解しやすく、文字起こしが容易であり、精度があがります。
これにより、動画反訳では文字起こしの依頼が容易となり、文字起こしの精度もあがることに繋がりますが、注意点もあります。Zoom等で画面共有を行っている場合、資料だけが映し出されている動画は、発話者が分かりづらく、音声データと同じ扱いとなります。効果的な動画は、共有している資料と、発話者の名前が表示されているものです。Web会議の普及は新しいものですが、動画データを活用した文字起こしのメリットは非常に大きいと言えるでしょう。
Q&A:
Q:動画反訳には、どのような動画が適していますか?
A:資料と発話者の名前が両方映っている動画は最適です。講義の映像でスピーカーのみが映っている映像では、動画であっても、音声データと同じ扱いとなります。
Q:iPhoneで撮影した動画でも問題ないのですか?
A:デバイスは問題ではありません。資料や名前が確認できるクリアな映像が含まれていることが大切です。
Q:どのような動画の拡張子に対応しています。
A:WMV、AVI、MPEG、FLV,MP4など、一般的な動画形式に対応しています。
Q:AI反訳との違いは?
A:AIを使用した反訳では、動画内の発言者を特定するのが難しいことが一般的です。人による作業では、確実で正確な記録を残すことが可能です。
動画反訳に適した形で映像記録を残されている方は、ぜひ一度お試しください。